Cheer’s 様
人をシアワセにする美容室

理美容を兼ねたヘアサロン。シンプルなフォルムと白い塗り壁が目を引くおしゃれな平屋の建物が目印。

髪をきれいにする美容室——。
そんな店のコンセプトをそのまま体現したような理美容室。
若く志高いオーナーの想いが
隅々にまであふれています。

国道143号から少し入った住宅街に立つhair direct Cheer’s。シンプルなフォルム、シンメトリーの出窓、アールのついたファサードなど、スタイリッシュで上品な外観がひときわ目を引く理美容室です。
オーナーはもともと市内でヘアサロンを営んでいたMさん。そこがテナントだったこともあり、実店舗の新築を決意されたそうです。
賃貸経営の美容室が多い中、自社店舗を持つに至ったのには、「まずお客様に心からくつろいでいただける店にしたかったこと。それと労働環境をよくして、スタッフに長く勤めてもらいたいという想いがあったから」だそう。
格子のガラス扉を開いて店内に入ると、そこにはまるでホテルのレセプションのように広々としたモダンな空間が広がります。光り輝くホワイトのタイル、クッションレザーの壁を背にお客様を迎える受付、頭上にはシャンデリアがきらめいて、ゆったりとゴージャスな空気に満ちています。

ゆったり広々とした待ち合いホール。折りあげ天井、照明が仕込まれたカウンター、オーナー自らセレクトしたシャンデリアが空間を優雅に彩る。

ホワイト、ボルドーレッド、ブラック、ブラウンと使う色を絞ったモダンな空間。非日常感を味わいながら髪を整えてもらえる。

お客様も、働く人も、笑顔になれるように

「当初想定していたデザインは、ナチュラルな北欧風のイメージだったんです」というのは担当営業の田玉淳さん。よりゆったりとお客様をお迎えできるようホテルのような高級感のある空間に、とデザインコンセプトをガラリと変更。加えて理容と美容との差別化を図ることも大きな課題でした。
美容エリアはボルドーレッドとホワイトで明るくモダンなイメージに。
一方理容エリアはブラックとブラウンを用いた重厚感のある空間に。それぞれのデザインを明確に分けつつも、全体としてまとまりのある空間に仕上がっています。
お客様にゆったりしていただくのはもちろんですが、働きやすさも重視し、内装の設えと動線には気を使いました。
受付をすませたお客様は、美しくライトアップされたディスプレイ棚を眺めながらシャンプールームへ向かいます。あえて歩くスペースを長くすることで、日常から非日常へと気分を切り替えてもらう工夫です。
シャンプールームは、他の人の視線を気にしなくて済むようガラスパネルで個室のように仕切られています。
一方で、スタッフがどこからでもバックヤードへ行けるよう回遊動線にしたり、歩くスペースを広くしてすれ違いやすくしたりと、働く人の細かな動きまで計算した裏動線になっています。
「店舗設計には、法的なことや什器・設備についての専門知識が不可欠なので、店舗デザイナーさんと協力しながら進めました」（田玉さん）
スタッフにとって働きやすい環境をつくることが、お客様へのサービス向上につながる。Mさんのポリシーが体現されたCheer’sは、髪をきれいにするだけでなく、訪れる人も働く人もみんなが笑顔になれる理美容店です。