上田市 / ISN 古里キャンパス
PRO USECAMPUS
世界に通用する子を育てる環境づくり
上田市初のインターナショナルスクール
International School of Nagano(ISN) 古里キャンパスの平屋の外観。もともとあった樹木を生かした自然豊かな環境。今夏には園庭に畑をつくり、みんなでナスやトマトなどの野菜を育てた。
グローバルな人材育成が高く評価されている教育プログラム「国際バカロレア」。
その認定校として生まれたのが
International School of Nagano(ISN)古里キャンパスです。
いま県内各地に続々と誕生している新たな教育施設を、
アクロスホームは建築を通じて支援しています。
子どもたちの楽しそうにはしゃぐ声が今にも聞こえてきそうな保育施設。1つだけ他と大きく違う点が、「おはよう」から「さようなら」まで、使われる言語がすべて英語だということ。
2021年4月、上田市にオープンしたInternational School of Nagano (ISN)古里キャンパスは、県内で未就学児から中学生までの子どもたちに英語教育を提供しているISNが、0〜2歳児を預かる保育施設。「世界という選択肢をすべての子ども達へ」というキャッチフレーズの下、工作やリトミック、野外アクティビティなどを通じて英語の「聞く力」「理解する力」を身につけることを目指しています。
古里キャンパスの建築にあたっては、「木造建築に実績のある会社」という理由からアクロスホームが選ばれました。
240坪ほどの広い敷地に建てられた、42坪弱のこぢんまりとした平屋の建物。贅沢なまでの広さに19人がのびのびと遊び、学ぶ。
小)無垢の木でつくったウッドデッキ。夏はここに大きなビニールプールを設置して、水遊びができる。今秋には、雨天の日でもウッドデッキで自由に遊べるよう屋根がかけられた。
園の真ん中に位置する明るいプレイルーム。安全性を確保するため、0歳児と1〜2歳児の間の緩衝地帯としても機能している。
「今までにない教育施設を上田市につくりたかったんです」
「豊かな自然環境を生かした遊びや体験プログラムによって、自ら『学ぼうとする力』『表現できる力』『課題を解決する力』を身につけることを目指し、子どもの自発性を支援する。そんな今までにない教育施設を上田市につくりたかったんです」と話すのはISN代表の栗林梨恵さん。教育にかける熱い思いが、園舎の設計にも存分に生かされています。
240坪という広い敷地に、42坪弱のこぢんまりとした平屋の建物。
もともとあった樹木を生かしながら子どもたちが思いっきり遊べる広い庭を取り、外と中をつなぐウッドデッキには無垢の木が使われています。
大きな窓がある中央のプレイルームは、ウッドデッキとフラットに連なり、のびやかで明るく開放的な空間をつくりだしています。
「子どもたちが保育園に自然と行きたくなるような工夫を随所に盛り込みました」というのはアクロスホーム新規事業支援室の下条孝仁さん。
「例えばポップな壁紙や床材を水回りに使っていますが、これも単なる意匠ではありません。トイレが暗かったりすると子どもは自分からは行きたがらないもの。自発性を育むには、施設の雰囲気づくりも意外に大切なポイントなんです」
さらに撮影後、ウッドデッキに屋根がかけられたとか。これで雨の日でも子どもたちが半屋外で自然を感じながら楽しく遊べるようになったそうです。
2021年4月のオープン前にはすでに19人の定員が埋まり、以降も問い合わせが絶えないなど、県内外からの関心の高さがうかがえるISN。上田市も私立保育園初の試みとして、ISNの取り組みを支援しています。
2022年4月からは3歳児以降のプレスクールがスタートし、その後もさらに拠点を増やす予定が目白押しのISN。豊かな環境に恵まれのびのび育った子どもたちが信州から世界へ羽ばたく日も、そう遠くないかもしれません。
高さ220cmの大開口から暖かな日差しと心地よい風がたくさん入ってくる開放的なプレイルーム。
子どもたち専用の手洗い場。可愛らしい壁紙は、前年オープンした長野キャンパスで人気の高かった絵柄をセレクト。
手前に見えるのは子どもの遊具としてのキッチン。正面奥に見えるのが各々のロッカーも専用のものを誂えた。
園内のいたるところに、先生手づくりの英語表記による可愛らしいサインが。
子どもたちが汚したり傷つけてもできるだけ容易にメンテナンスできるよう、室内には耐久性のある腰壁を設けるといった工夫がなされている。
明るく楽しい雰囲気を醸し出すトイレ。可愛いだけでなく、子どもたちが自発的にトイレへ行けるよう楽しげな雰囲気をつくることも建築の重要な役割。
お片づけの習慣が身につくように工夫されたオープンスタイルのロッカー。危ないものは子どもの手の届かないところに配置するなど、細かく規定されている。
自園調理のためのキッチン。特別食が必要な0歳児にも対応するため、多様な調理ができるよう最新機器が配備されている。
ホワイトの窯業系サイディングを採用したシンプルでカジュアルな雰囲気の西側外観。南面のナチュラルでウッディなイメージと変化をつけている。
外とフラットにつながり、自然を身近に感じられる平屋の園舎。空がより高く、より大きく感じられる。
PLAN
ISN様